投稿者: itkuma
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言葉とイメージ
子供のころ見ていたテレビの番組で野生の
動物たちを題材にしたものがありました。そ
こではよく『弱肉強食』という言葉をよく耳
にしました。強いものが弱いものを捕食する
ことを表現していたようです。子供心に
「サバンナではライオンが一番強いんだ。」
と思っていました。
ところが最近は、大型の草食動物も自衛す
る場面を見ることもあり、さらに、ライオン
も命を全うすれば土にかえり、植物の栄養と
なり、草食動物の命の糧になる『食物連鎖』と
いった言葉を聞くようになり、『弱肉強食』と
はまったく違ったイメージを持つようになり
ました。
ある場面を見せられて、言葉でさらにイメ
ージを強調されると、ついそれにのっかって
しまうんだと思いました。さらにいまはこの
『食物連鎖』も『持続可能な社会』みたいな言葉
に置き換わってきているような気もします。
『弱肉強食』で育ってきたものですから、違
和感があります。でもよい意識変革だと思い
ます。ちょうど『弱肉強食』という言葉が横行
していた時代に、『火の鳥』という手塚治虫の
漫画を読み、『循環する命』みたいなことを感
じたことを思い出しました。『持続可能な世
界』も『循環型世界』ともいわれるように、
循環するイメージがあります。当時からその
イメージがすでに有ったんだと思い驚きます。
『弱肉強食』といわれても『食物連鎖』といわ
れても、野生動物の生き方は変わっているよ
うに見えません。しかし、私の見方が変わり
ました。言葉の持つイメージが私の見方を変
えたのだと思います。
すぐに言葉に左右される自分を本当に馬鹿
だと思います。そんな風に言葉にイメージを
左右されながらも、与えられるイメージを鵜
呑みにすることなく、物事を見据えていこう
と思います。
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ばね
人事異動の時期は、同期の方の地位があが
るのを見るたび、地位が上がらず、給料が上
がらず家族にもっと楽をさせてあげられない
自分を情けなく思います。そして、かなり落
ち込みます。私はほとんど仕事らしいことを
していないのに、高い給料をいただいている
ので、満足しておくべきですが、やっぱり落
ち込みます。
なぜかその落ち込みが深い分、その次に来
る今やっていることへのやる気が上がる気が
します。きっと私の場合、落ち込めば落ち込
むほどそれが、やる気への「ばね」になるのだ
と思います。
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脳内チップ
何かのニュースで見たんですが、脳内にチ
ップを埋め込んでカーソルを操作することが
できるようです。その方は事故で手足の自由
を奪われたそうですが、思うだけでカーソル
を希望通りの位置に動かし、クリック?もで
きるようです。どこまで進んでいくのやら。
アニメの甲殻機動隊の世界も見えてきている
のではないかと思ってしまいます。
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継続は力なり
特に大きな変化のない日常を送っていると、
ブログに書くネタが思いつきません。
そういえば、先日掃除の由来についてのT
V番組を見ました。仏教からきているそうで
す。お釈迦様のお弟子さんが、毎日掃除をし
て悟りを開かれたそうです。毎日掃除をして
も埃は積もる、人の心も同じで、毎日磨かな
ければ曇るみたいなことを悟られたそうです。
どれだけ長く継続されたのかは覚えていませ
ん。紹介されていなかったのかもしれません。
私も、悟りを拓けなくても、毎日とはいか
なくても継続してブログを書いていこうと思
います。そうすれば、何かが得られるかもし
れません。まったく何かを得ようとしてる時
点で、悟りとは縁遠いです。
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ほとんどネガティブ時々アグレッシブ
考えるのはいつも悲観的なことばかりです。
あれがこうなったら、これはこうなるのでは
ないかと、あれこれ考えた末の結末は悪いこ
とばかりです。その結末が相当悪い場合、最
初のきっかけを排除することに全力を尽くし
ます。
たばこやお酒をやめるときもそうでした。
20代は缶ピースと呼ばれるフィルターの無
いたばこを吸ってました。体調を崩してから
はロングピースに変えました。そしてかなり
体調を崩し、このままでは家族を養えなくな
るという結論が見えた時、何の苦も無くやめ
られました。だから、
「今禁煙中」
と言いながら、しばらくしたらまた吸ってい
る方を見ると、
「やめる気が無いから禁煙なんだろうな。」
と思ってました。ところが、どうやらたばこ
に含まれるニコチンは、体がその味を覚える
と、体が勝手に欲しがるようになるのだそう
です。それでやめられない方が多いのだそう
です。多分私はそのあたりの機能が鈍いのだ
と思います。お酒もそれと同じようです。
サックスを始めたきっかけも、どちらかと
いえば悪い結末が想定されたからだったと思
います。体調を崩したことをきっかけに、仕
事がうまくいかず、結構精神的に病んでた時
期で、このまま落ちていくとどうしようもな
くなる。そんな結末が見えて、これはなにか
気晴らしをしなければいけないと思った時、
ふっと頭に浮かんだのが、
「何か楽器をしよう。」
という思いでした。
でも、はじめからサックスを始めたわけで
はなく、最初はハーモニカでした。ただ、実
家に帰って練習してたら、不評だったのです
ぐやめました。
次がザフーンという、縦笛にリードをつけ
たような楽器を練習しだしました。確か一万
円くらいだったと思います。それを2年ぐら
い吹いていた頃、パートナーに、
「カッコ悪いから普通のサックスにして。」
さらに、
「でもサックスは習いに行かないと吹けないか
らね。」
といわれましたが、どうしても習いに行きた
くはありませんでした。ネットでサックス教
室を色々調べたんですが、どこも前向きすぎ
て私には重い感じでした。でも、悪い結末に
なる楽器をやめるという選択肢は排除しなく
てはなりませんでいた。
結局パートナーに、
「習いに行く気はないから、いつでもやめられ
るように安いもので始めてみる。」
といって、3万円未満のものを購入し始めま
した。その後5年くらい独学で練習し続け、
なんとなく吹けるようになってきました。す
ると欲が出てきて、
「もっといい音をだしたい。」
というどうしようもない欲求が芽生えてきま
した。そこでパートナーに、ダメもとで、遠
慮気味に、そして勇気をだして、
「今のサックスは安過ぎて、音がちょっとよく
なくて、普通のサックスに買い替えようと思
うんだけど、でも高いから、ローンで買おう
と思ってます。」
と、一気に言い切ると、
「いいんじゃない。やめずに続けてるし、何か
趣味を持ってたほうがいいと思うから、ちゃ
んとしたのを買ったらいいよ。」
といわれ、早速探しに行き、今の楽器に出会
ったわけです。購入するときパートナーも一
緒についてきてもらい、音を聞いてもらい、
一番音の響きがいいのを選びました。今でも
その時の選択はいい選択だったと思います。
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オンラインゲーム
20年ぐらい前でしょうか、初めてオンラ
インゲームというものにはまりました。
それまで、PCでできるゲームといえば、
ボードゲームとか、トランプゲームとかの外
部から切り離された閉鎖された世界でのゲー
ムでした。それが、インターネットを介して、
同じ景色を見ながら他人とゲームができるこ
とに、すごく興奮したことを覚えています。
3Dもよく作りこまれて、レイトレーシン
グも導入されてました。お正月などは、ゲー
ムの中で、他のプレーヤーと初日の出を見る
イベントに参加したのを思い出します。
今ではスマートフォンでオンラインゲーム
ができます。画像も当時より格段に上がって
ます。通信速度も比べ物になりません。PC
を触り始めた当初は保存媒体にまだ1MBに
満たない30CMくらいのディスクを使って
いた時代で、ディスプレイに映る文字もカク
カクしていました。インターネットにつなげ
るのに受話器をカプラーにつなげる必要があ
りました。その時と比べると今は夢のような
進化を目の当たりにしてます。
電車の中でも結構スマホでゲームをしてい
らっしゃる方をお見受けいたします。オンラ
インゲームかどうかはわかりませんが、スマ
ホでのゲーム需要は結構あるようです。まだ
まだ参入の余地ありといったところでしょう
か。ゲームに限らずスマホアプリの需要は高
そうです。そこにVision Proのよ
うな空間コンピューティングデバイスの出現
で、想像もつかない世界が待っていそうです。
辺境の一隅でもいいから、その世界に居場所
を作りたいと思ってます。
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霞(かすみ)
帰宅時、ぼんやりしているお日様を見ると、
春も近いと思います。
以前、そんなお日様を見て、
「春霞でしょうか。」
とのんきなことを言ったら、
「黄砂やで。」
と言いはなたれ、急に現実に引き戻されたこ
とを思い出します。でもこの霞、何らかの影
響で遠くがかすんでいる状況を言うようです。
だから、黄砂でかすんで見えていても霞なの
だとか。でもそれが、黄砂という言葉で、置
き換えられてしまうと、今まで春先のなんだ
か淡い期待を含んだような、物思いにふける
ようなそんな感じから、一気に黄砂というも
のをはっきりと認識させられ、どこかに逃げ
出したくなりました。
言葉は不思議です。言葉の雰囲気を自分な
りに装飾し、自分だけの世界を彩れるのです
から。その世界は、まるで霞がかかったよう
にはっきりとは見えないんですけど・・・。
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ブログの誘惑
自分でも不思議なくらい、こんなに文章を
書くことに抵抗がないとは思ってもみません
でした。他人が読んでわかりやすいかどうか
は別にして、自分の頭の中のことを文字にす
ることがちょっと楽しくもあります。
通勤時とか、散歩中とか、最近はここに書
くネタをよく考えます。3Dモデリングとか、
ペイント系やプログラミングのアプリをPC
や携帯にインストールしてはいるのですが、
日常の情景を文章にするほうが楽しくて、I
Tとは関係の無いネタばかりになってます。
そもそもこのサイトを立ち上げた当初は、
プログラミングのことを掲載していこうと思
っていたのですが、そちらは準備段階です。
Swiftというプログラミング言語の説明
が英語なのでその翻訳中です。それが終われ
ばサンプルソースを読み漁っていこうと思っ
てます。
その合間に息抜きにつらつらブログを書い
てます。そして、このサイトに投稿すること
で、他人が自分の文章を読むという、今まで
に経験したことのない状況の不思議を味わっ
ています。それが楽しいんだと思います。
その楽しい感覚を味わいたい誘惑に負け、
またブログを書いてます。
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宇宙エレベーター
宇宙エレベーターの宇宙船発着場の搭乗待
合ラウンジでは、明日の竣工セレモニーの準
備で、人々がせわしなく動き回っていた。宇
宙の静けさの中、そこは華やいだ空間だった。
「あれは何?」
誰かが星々の輝く、宇宙の闇の先を指さした。
そこには、地球では建造されていない宇宙船
の一群がいた。
8行でおしまいです。
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タイムマシン
この時間を移動できる装置、これがあれば、
よくない出来事を回避させられる。歴史が変
わるかもしれないが、よい方向に変わるので
あればそれでもいいのではないか。少々の犠
牲を伴うかもしれないが、仕方ない。
物は試しだ、使ってみよう。移動して、何
もせず、すぐ戻って、影響を確認すればいい
ではないか。
では早速、自分の記憶がある幼稚園くらい
で試してみよう。
失敗なのか。起動してみたものの、変化が
ない。いや、どうも手足の感覚がなくなって
いる。手足そのものはまだあるようだ。全身
の感覚がなくなってきた。周りの音も聞こえ
ない。目も見えなくなってきた。意識が・・
・。
彼の姿が完全に消えた。
「どうかした?」
「・・・」
「いくよ。」
「うん。」
幼稚園ぐらいの子が、友だちと遊んでいる。
タイムマシンを作った本人の子供時代のよう
だ。彼は一瞬違和感を感じたものの、特にそ
れ以上のものは何も感じなかった。そして、
彼には現在移行の記憶はなかった。